技術者をダメにしている人々。

こんなブラックな日記を書くつもりもなかったんですが…。
すこし愚痴らせてください。
読みたくない方は読まないほうが吉です。


業界に入って早4年近くになりますけれども…
段々そういうのが判ってきました。
結論から言うと、この業界をダメにしてるのは
多分一部の営業の方、そして一部の経営の方。
そしてその人々を見れば会社の行く末がわかります。
(と、言っても中小と零細しかしらないんですがね…w)


別の業界でですが、営業の経験が少しだけあります。
その少ない経験からで申し訳ないのですが
この業界の営業の方は無責任な方が多いような気がします。
ああいう営業で良いなら低学歴な自分でも出来てしまうかも。


何故なら、簡単にお客さんのいいなりになってしまうから。


予算ひとつ取っても簡単に安請け合いしてきてしまう。
そしてその責任の皺は全て技術者に寄ってしまう。
だから、その営業の方の腹は痛くない。お客さんに頭を下げるだけでいい。
結果として会社からどんどん貴重な人材が離れて行ってしまう…。
原因としては自分が何を売っているのか
よくわかってない方が多いのではないでしょうか?


自分が営業をやっていた頃によく言われ続けていたのは
「安くモノを売るなら誰にでも出来る。高く売ってナンボ。」
「自分の扱うモノを知らない営業は自分で無能と言っているようなもの。」
「営業は人脈を作る技術職。だから誰より働かないといけない。」
この教えがすべてではないでしょうが…
あながち間違ってはないと思います。




−先日、自社でこんなことがありました。


現在自社では企業の規模にしては
かなり大きな案件を一括しています。
アーキテクトはVB.NETでC/Sにするとのこと。
営業上がりのウチの社長がこの仕事を取ってきたのですが、話を聞いたときに
「企業割に規模が大きい…人とかどうするんだろう…?確保できてるんだろうか?」
そんな不安が過ぎっていました。
下手をすれば会社が吹き飛んでもおかしくないようなデスマーチになる、そんな予感です。


…で、たまたま所用で帰社してみると


「これからは.NET。Javaの仕事はうちでは受けれない。
だから.NETに移行してついでにこの火を噴きそうなプロジェクトを手伝ってほしい。」
みたいなことを長々と言われてしまいました。


それは何ですか?リストラですか?


業界にはいって4年、ずっとWebでJavaの人です。
PHPをやる、Perlをやるならまだわかります。
.NETでもASPC#をつかったWebなら
自分のつたない経験も多少は生きることでしょう。


仕事の選り好みはしたくありませんが…
いきなりVB.NETでC/Sをやれとか。
しかもほとんどデスマーチ確定のプロジェクトに参入とか。
その上、作業請負の現場の仕事が終わってから
自社に帰社してそこからまた仕事しろとか。
今の現場は朝がかなり早く朝7過ぎには家を出ないとダメな現場です。
自分はまた、IT業界で体を壊す*1のでしょうか。


@ITの10年泥問題ではないですが
「3Kの“帰れない”は、帰りたくない人が帰れないだけ。スケジュール管理の問題だ」
この言葉はホントか?と思ってしまいます。また、
「入社して最初の10年は泥のように働いてもらい、次の10年は徹底的に勉強してもらう」
10年続ける前に技術者の方が三途の川を渡るんじゃないかと。


自分は…
仕様書を書くという行為*2は嫌いではありません。
低学歴でどうしようもない自分に暖かく技術を色々教えてくれるギーク達が大好きです。
自分の作ったものが日の目を見るときは本当に誇りを持てます。
お客さんから「ありがとう」という言葉をいただけたときは本当に涙が出そうになります。


そして…なにより、『プログラム』という行為が大好きです。


今年で31になります。
こんなにすばらしい世界なのに
こんな状況ではいまの10代、20代の後輩達に胸を張って
「お前もこっち側に来い!こんなに楽しいぞ!」
とは、どうしても言えないのです…。




10年後、この業界は存続しているのでしょうか?

*1:働きすぎでうつ病になりました。またどこかで書きます。

*2:ごめんなさい。Excel方眼紙が大好きです。